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「告白して、振られて、終わり」じゃない。
むしろそこからが本番——そんな“負けヒロイン(マケイン)”たちの、ちょっと可笑しくて、ちゃんと切ない青春を描いたのが『負けヒロインが多すぎる!』です。
主人公は、自称「クラスの背景」みたいな立ち位置で生きてきた男子・温水和彦。彼はある日、クラスの人気女子・八奈見杏菜が振られる現場を目撃してしまい、そこから“負けヒロイン”たちに次々と絡まれていきます。恋が終わったはずの彼女たちが、なぜこんなにも眩しいのか。読んでいくほどに、タイトルの意味が変わって見えてくる作品です。
あらすじ
恋愛が主役のはずの学園生活。けれど現実は、勝つ人がいれば、負ける人もいる。
想い人の“恋人の座”を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系の八奈見杏菜、元気いっぱいのスポーツ系・焼塩檸檬、人見知りの小動物系・小鞠知花。そんな“ちょっと残念”で、でも放っておけないマケインたちが、温水和彦の日常にずかずか入り込んでくる。これは「負けて終わり」じゃなく、「負けてから輝く」青春ストーリー。
ここが刺さる!おすすめポイント5つ
1) “恋に負けた後”の描き方が優しい
普通のラブコメは「両想いになるまで」を全力で走るけど、この作品は逆。恋が叶わなかった側の、言葉にできない気持ちの置き場を丁寧に拾ってくれます。読後に残るのが、苦さだけじゃなくて「それでも明日が来る」感じなのが強い。
2) コメディのテンポが気持ちいい
マケインたちは基本、勢いがすごい。泣いたと思ったら食べる、拗ねたと思ったら突撃する。温水の冷静ツッコミとの温度差が抜群で、ページが止まりません。公式でも“はちゃめちゃ敗走系青春ストーリー”と銘打たれている通り、笑えるのに、ふと真顔にさせてくるのが上手いです。
3) 「主人公が鈍感でイラつく」になりにくい
温水はモテ系主人公というより、“巻き込まれ上手”。距離感の取り方が絶妙で、誰かを雑に扱わない。だから、複数ヒロイン作品が苦手な人でも比較的入りやすいと思います。
4) キャラが“属性”で終わらない
幼なじみ系、スポーツ系、小動物系——ラベルだけ聞くとよくあるのに、読んでいくと「その子がそう振る舞う理由」が見えてくる。負けた経験が、キャラを薄くするんじゃなくて、むしろ立体的にするんですよね。
5) アニメでハマった人の“原作追い”がしやすい
TVアニメ化され、配信も展開中。さらに第2期制作決定が公式サイトで告知されています。
アニメで気になった人が「じゃあ原作で先を読みたい」と思ったときに、原作は“会話の密度”と“内面の余韻”が増して、満足度が上がりやすいタイプです。
こんな人におすすめ
- ラブコメは好きだけど、“勝ちヒロイン前提”の空気がちょっと苦手
- 失恋や片想いの描写に、笑いと救いがほしい
- 複数ヒロインでも、ギスギスより“友情と再出発”が見たい
- アニメで気になって、原作でじっくり浸りたい
既刊・最新情報メモ
本作は小学館のガガガ文庫から刊行。原作は雨森たきび、イラストはいみぎむるが担当。
※巻数や特装版の有無は購入先で最新表示を確認するのが安心です。
まとめ:負けた恋は、物語の終わりじゃない
『負けヒロインが多すぎる!』の面白さは、「負けたのに、終わらない」ところにあります。
失恋って、本人だけが世界の終わりみたいに感じて、周りは意外と普通に回っていく。でも、だからこそ救われる瞬間もある。マケインたちは、負けた日から自分の青春を取り戻していく。そこに温水が、ちょうどいい距離で付き合っていく。
笑えるのに、ふと胸が熱くなる。
“勝ち負け”で片づけないラブコメを読みたいなら、かなり刺さる一作です。


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