書籍紹介:『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』哲学入門として楽しく読める本

レビュー

■“哲学”との出会いをドラマティックに描く新しい試み

『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』(著者:原田まりる)は、従来の哲学書とはまったく異なる新感覚の“哲学エンタメ小説”です。難解で抽象的なイメージがつきまとう哲学を、現代の高校生の視点と会話劇を通してわかりやすく、親しみやすく描いています。ニー哲とも呼ばれています。

タイトルにもある通り、哲学の大家として名高いニーチェが、ある日京都の街に現れ、17歳の女子高生・アリサの前で「私はニーチェだ。お前に会いに来てやった」と語りかける衝撃的なシーンから物語は幕を開けます。この“非現実的な設定”こそが、読者を哲学の世界へと引き込む装置になっています。

Amazon.co.jp: ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 eBook : 原田 まりる: 本
Amazon.co.jp: ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 eBook : 原田 まりる: 本
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 上 (ビッグコミックススペシャル) | 原田まりる, 荒木宰, 杉基イクラ | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
Amazonで原田まりる, 荒木宰, 杉基イクラのニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 上 (ビッグコミックススペシャル)。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire...
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
原田まりる | 2016年09月29日発売
楽天Kobo電子書籍ストア: 漫画・小説が今すぐ電子書籍で楽しめる
楽天Koboなら、電子書籍の漫画・小説・ラノベ・BL・雑誌・ビジネス書がスマホ・タブレット・パソコンで読める!お得に楽天ポイントが貯まる・使える!無料試し読みやお得なクーポンセール、キャンペーンも実施中!

■主人公アリサと哲学者たちの出会い

物語の主人公である高校二年生・アリサは、哲学とは縁遠いごく普通の少女です。進路や将来、自分の存在意義について漠然と悩む日々を送っていました。そんな彼女の前に現れたのが、“ニーチェ”をはじめとする偉大な哲学者たち。ニーチェだけでなく、キルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガー、ヤスパースといった思想家たちが、それぞれの哲学と個性を携えて登場します。

しかし、彼らは古い書物や抽象的な概念としてではなく、現代の日常空間の中で生き生きと語り、アリサと対話を重ねていきます。京阪電車や「哲学の道」を舞台に、ココアを飲んだり川辺で語り合ったりと、哲学が“身近な生き方”として描かれていることが読者にとって最大の魅力です。

■哲学って何?――生きることを考えるということ

この本の最大のテーマは「哲学とは何か」という問いそのものです。哲学というと、専門用語や難解な理論が頭に浮かびがちですが、本書では哲学を「生きることへの問いかけ」として描いています。登場人物の一人ひとりが、アリサの問いに応えながら自らの考えを語るシーンは、読者自身にも問いを投げかけます。

例えば、ニーチェは「自己を肯定しながら主体的に生きること」の大切さを語り、ショーペンハウアーは「孤独と向き合う姿勢」について考えさせます。ハイデガーからは「死という視点から見た生のあり方」について触れられ、哲学の本質が単なる抽象理論ではなく、日常の悩みや生き方と深く結びついていることを実感させられます。

このように、哲学者たちの語りは、単なる知識の解説に留まらず、読者の心の奥深くに問いを投げかけるように構成されています。この点が、専門書ではなく小説として哲学を学べる本書の大きな魅力です。

この本を読んで、『祝福できないなら呪うことを学べ』ということ少し過激な言葉が出てきます。この言葉ではっ!と思いました。そこから、自分は自分で何よりも大切にしなければならないのは自分だと思うようになりました。生きていくのに、一番長いつきあいになるのは自分だと気づけました。

■ライトノベルのような読みやすさ

哲学を扱いながらも、本書は固苦しい学術書ではありません。むしろ多くの読者からは「ライトノベルのような感覚で読める」と評価されています。イラスト的な情景描写や、哲学者を現代風キャラクターとして描く手法は、哲学初心者でも抵抗なく読み進められる工夫です。

京都の街並みや日常の風景の中で哲学者たちの語る言葉は、頭で理解するだけでなく、感覚として受け止めることができ、実際の京都を訪ねてみたくなるという読者レビューもあるほどです。

■読後に残るもの

この本を読み終えたとき、多くの読者が「自分自身の人生について考え直した」という感想を抱きます。ただ哲学の考え方を学ぶのではなく、「自分とは何者か」「どう生きるべきか」といった根源的な問いに向き合うきっかけとなる一冊です。

哲学に興味がある人はもちろん、今の生き方に迷っている人、自分の考え方を深めたい人にとって、これまでにない“哲学入門書”になるでしょう。哲学が難しいという先入観を一気に取り払ってくれる、まさに新しい哲学の扉を開く作品です。

■こんな人におすすめ

  • 哲学をこれから学んでみたい人
  • 自分の生き方や価値観について考えたい人
  • 小説として楽しみながら知的体験をしたい人
  • 京都の風景や文化が好きな人

哲学は思考を学ぶことにつながり、世界が広がるツールだと思います。今まで面でみていたものが、立体に見えるようになり、違う角度から見ることができるようになる、その手伝いをしてくれるものの一つだと考えています。その楽しさをわかりやすく教えてくれる本が、今回、紹介する『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』だと思うので、ぜひ手に取ってみてください。

Amazon.co.jp: ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 eBook : 原田 まりる: 本
Amazon.co.jp: ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 eBook : 原田 まりる: 本
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 上 (ビッグコミックススペシャル) | 原田まりる, 荒木宰, 杉基イクラ | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon
Amazonで原田まりる, 荒木宰, 杉基イクラのニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 上 (ビッグコミックススペシャル)。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire...
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
原田まりる | 2016年09月29日発売
楽天Kobo電子書籍ストア: 漫画・小説が今すぐ電子書籍で楽しめる
楽天Koboなら、電子書籍の漫画・小説・ラノベ・BL・雑誌・ビジネス書がスマホ・タブレット・パソコンで読める!お得に楽天ポイントが貯まる・使える!無料試し読みやお得なクーポンセール、キャンペーンも実施中!

コメント

タイトルとURLをコピーしました